スポーツによるケガ・故障

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ケガの早期診断・早期問題提起

状態に合わせた最適な治療を選択

「スポーツにケガはつきもの」とよく言われるように、スポーツをしている方の多くは、足や手を痛めたり、ケガをしたりするものです。しかし、我慢できる痛みだからと、市販の湿布薬で済ませてしまうなど、自己治療に頼りがちな方は少なくありません。

痛みや腫れが強くなったり、翌日になって痛みが激しくなったなど、症状が悪化している場合は、医療機関で検査を受けることをおすすめします。関節が腫れている場合は、靭帯が切れている可能性もあります。

また、原因不明の痛みがある場合は、内科的疾患(痛風など)や骨腫瘍なども疑われますので、放置せずに必ず医療機関を受診して下さい。

整形外科の得意分野

ケガをしたら、何科を受診すればいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。

整形外科では、運動器疾患を主に扱っております。そのため、骨・関節・筋肉・神経・血管などが対象です。レントゲン検査による骨折の診断をはじめ、加齢に伴う骨の老化を検査するための骨密度測定なども行えます。

主な治療としては、

  • 薬物療法
  • 運動療法・理学療法
  • 装具による改善
  • 保存的治療(関節注射、神経ブロックなど)
  • 外科的手術
  • リハビリテーション

を行います。

医療機関を受診する際の留意点

ケガ時の状況やお体の状態、今どのくらい日常生活に支障をきたしているかなど、様々な角度から診断して治療法を決定していきます。

  • 痛みがいつ頃から出てきたか
  • 何をしていたのか
  • どのようにして痛めたのか(捻った、ぶつけたなど)
  • 痛みはどう変化しているか(治っている、強くなっているなど)

外傷を負った過程と状況、そして現状をしっかりと説明できると望ましいです。

もちろん、明確に分からないという場合でも大丈夫です。お気軽にご相談ください。

関節や靭帯、軟骨など、レントゲンで異常を見つけるのが困難な場合があります。

より正確な診断が必要と判断した場合は、当院が信頼する専門医をご紹介させていただきます。

ケガの治療と再発防止

ケガの種類に合わせたアプローチ方法

スポーツ外傷

身体に大きな外力が加わっておこる不慮のケガを「スポーツ外傷」といいます。たとえば、骨折・脱臼・捻挫・挫傷などがあげられます。激しい衝突の多いコンタクトスポーツや格闘技で起こることが多いです。また、外傷を負ったあとに適切な処置を早急に行わなければ、機能障害へつながる恐れもあります。

スポーツ外傷の多くは、薬物療法、理学療法、運動療法といった保存的療法によって改善を図っていきます。痛みが治まった後は、リハビリプログラムを計画していきますが、状態によっては手術やギプス固定を要する場合もあります。

スポーツ障害

スポーツ動作の繰り返しによって過度なストレスが継続的に加わり、身体の特定部位に支障をきたすケガを「スポーツ障害」といいます。別名「使い過ぎ症候群」とも呼ばれ、体に負担のかかる練習・トレーニングを繰り返すことによって、最終的に骨・筋肉・靱帯などを損傷します。

スポーツ障害の場合はスポーツ外傷とは異なり、身体の酷使や体形・体力などが密接に関与しています。徐々に損傷を引き起こし痛みが生じてくるため、原因が分からないこともあります。そのため、治療が長引くケースも少なくありません。

とくに成長期のお子様は将来を見据えながら、慎重に治療を進めていきましょう。骨の成長に合わせて、練習種目や内容を変えて、痛みのある部位への負担を減らすことも重要です。

ご相談の多いスポーツ障害
  • 疲労骨折
  • 腰椎分離症
  • オスグット病
  • ジャンパー膝
  • ランナー膝
  • シンスプリント
  • アキレス腱周囲炎
  • 足底腱膜炎
  • 野球肩
  • 野球肘、テニス肘、ゴルフ肘

など

ご相談の多いスポーツ障害

野球肘

名前の通り、野球をしている成長期の子供に多いスポーツ障害の一つです。ボールの投げすぎなど、肘を酷使することで発症します。肘の使いすぎ(オーバーユース)の他に、成長期で骨が柔らかく変形しやすいことも要因となります。

ボールを投げる際に

  • 肘が痛む
  • 動かしづらい
  • 伸ばせない

などの症状が現れます。

痛みを我慢して無理に投球を続けると、悪化を招き、手術が必要となってしまう場合があります。結果的に数ヶ月間、投球が出来なくなってしまうケースもありますので注意が必要です。

治療では、肘を安静に保つことが第一です。その間、ランニングやストレッチなどは可能です。初期の場合は、2〜3週間前後、投球をしないように安静にすることで改善が得られます。

テニス肘

テニスをしている方に発症することが多いことから、テニス肘と呼ばれていますが、正式には上腕骨外側上顆炎といいます。
テニス肘は、上腕骨外側上顆の腱が炎症を起こした状態です。30〜50代の方に多くみられます。

物をつかんで持ち上げる、腕を振る、タオルを絞る、パソコンを操作する時などに、肘の外側から前腕に痛みが生じますが、動かしていない時は痛みが出ません。
はっきりとした原因は不明ですが、加齢による筋力低下や手を酷使することが発症の要因と考えられています。普段から、手の使い過ぎにより、腱が炎症を起こしやすくなります。 

テニスやバドミントンなど手首を酷使するスポーツの他に、日常生活において手首に負担のかかる動作や腕を酷使することの多い方は注意が必要です。
交通整理員、ドライバ−さん、大工さんや料理人、家事で手を使う主婦の方などにも起こりやすいです。

痛みを誘発するテストを何種類か行います。また、他の疾患と鑑別するために、超音波検査などの画像診断を併用することもあります。

治療では、肘・手首を安静に保つ保存的治療をはじめ、痛み止め薬や湿布薬などの薬物療法、温熱療法、専用の装具療法、手首・指のリハビリなどを行います。
改善が得られない場合は、ステロイド剤のブロック注射を行います。
場合によっては、外科的手術(筋膜切開術、切除術、前身術、肘関節鏡視下手術など)を検討します。

ゴルフ肘

ゴルフのスイングで手首や肘の使い過ぎにより発症することが多いことから、ゴルフ肘と呼ばれていますが、正式には上腕骨内側上顆炎と言います。
上腕骨内側上顆部が、炎症を起こし、肘の内側に痛みが生じます。

手首を曲げる動作が過剰に行われることによる負荷や、加齢により腱の弾性低下などが原因として考えられます。
ゴルフ等のスポーツの他に、重い荷物の持ち運びの重労働、タイピングなど、手首に負担のかかる仕事で発症することがあります。

診断では、肘の内側の出っ張りに圧痛があるか、手首を手のひら側に曲げると痛みがあるか、などの誘発テストを行います。
別の疾患との鑑別のために超音波検査など画像検査を併用することがあります。

治療では、肘を安静に保ちます。その他に薬物療法、温熱療法、装具療法を行います。
改善が得られない場合には、鎮痛剤や局所麻酔薬とステロイド注射を行います。 場合によっては、手術を検討することもあります。

ケガの再発防止

スポーツ障害は、トレーニング方法やフォーム、骨の形態なども影響してきます。筋力バランス、柔軟性など、種目に合った練習プログラムの見直しも重要です。

また、ウォーミングアップ、クールダウン、アイシングなども行うことで、スポーツ障害の予防につながります。積極的に取り入れて、再発防止に努めましょう。

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